訃報:イリー・キャロウェイ会長逝く
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現在のゴルフクラブの流れを生み出したといっても過言ではない、キャロウェイ創始者で会長のイリー・キャロウェイ氏が5日未明、膵臓ガンのためフロリダの自宅で息を引き取った。享年82歳。
キャロウェイ氏はゴルフ界に衝撃を与えた「メタルウッド」の生みの親。
10年前にこの「メタルウッド」をゴルフ業界に紹介するに至るまでは、ゴルフデザインとは無縁の億万長者起業家だった。
キャロウェイゴルフは彼にとって3つ目の商売で、ゴルフ場よりも会議室が似合う強腕のビジネスマンだった。
イリー・キャロウェイは1919年6月3日、ジョージア州の裕福な家に生まれる。
家業を継ぎ、戦後の繊維産業の立て役者のひとりとして巨万の富を築く。
繊維産業のトップ、バーリングトン・インダストリー社の最高経営責任者を退いた後、キャロウェイの好奇心はワインに移り、1973年にキャロウェイ・ワイナリーを設立した。
1981年に酒造メーカーにワイナリーを1400万ドルで手放し、興味はゴルフクラブへ。
1982年に伝統的なクラブ作りで有名だったメーカーを売却し、キャロウェイ・ゴルフを設立。1991年にゴルフ界に衝撃を与えたメタルウッド「ビッグバーサ」を誕生させた。
「ビッグバーサ」は最初不格好で、決して扱い易いクラブとは言えなかった上に、価格も300ドルと高め。
しかし「良いものは売れる」というキャロウェイ氏の信念は証明され、ゴルフ史に残る名器となった。
そして2000年にはボールにも着手。
そして同じ2000年USGAに波紋を及ぼすクラブ「ERC」を誕生させた。病に倒れるまで常に好奇心と探求心旺盛で、新しいものへの挑戦をし続けた偉大なビジネスマンだった。
■キャロウェイ氏
「僕はビジネスが大好きでね、会社が大好きだ。そして挑戦も大好きだ。だから僕にとっての最高の休暇はオフィスに行くこと。だって一番生き生きする場所なんだよ。」