「メルセデス選手権」最終日

USPGA


強風のため、あまりに過酷なコンディション下でのプレーを余儀なくされた選手たち。
大会運営側もティーボックスを前方に動かすと言う異例な処置を行い、選手たちの負担を減らした。
しかしゴルフは「自然との戦い」、勝ちぬいたものだけに02年初優勝の栄冠が輝く。
優勝へのチャージを掛けたのが『エル・ニーニョ』ことセルヒオ・ガルシア。
10番でのバーディで首位タイに並んでからは必至にトップに食らいつくプレー。
しかしそのガルシアの背後からデイビッド・トムズとクリス・ディマルコの足音がヒタヒタと迫った。
9番でトムズがイーグルでガルシアに1打差、デイマルコはバーディでガルシアと並んだ。
この三つ巴戦は最終ホールまでどんどん加熱していく。
ガルシアが13番で8メートルのバーディパットを沈めて引き離しにかかれば、同じ13番でトムズもバーディを奪い1打差のままピッタリとマーク。
一方ガルシアは14番で痛いミス。
小高い丘の上にあるグリーンへのアプローチがショートし、ボールは無残にも坂道を転がり落ちてガルシアはボギーで15アンダーと後退、トムズ、ディマルコと並んでしまう。
そのトムズとデイマルコはガルシアが泣いた同じ14番でみごとなアプローチ、両者ともバーディを奪い、逆転した。
しかし「神の子」は起死回生のバーディを15番で奪い再び3者首位タイに並び直した。
その15番でトムズとディマルコの運命が分かれた。
バーディを奪って頭一つ抜け出したトムズとは対照的にディマルコはなんと1メートルのパーパットを外しボギーで優勝争いから脱落。
残り3ホールはガルシアVSトムズという構図に変わった。
最終3ホールは両者が文字通り鎬を削る戦い。
16番でガルシアがバーディを奪い首位タイに並べば、17番でトムズがバーディで引き離す。
そして運命の18番。ガルシアは執念で打ったとしか思えない5メートルのバーディパットをねじ込んで大きくガッツポーズ。
トムズに出きる限りのプレッシャーをかけ、待つ。
そのトムズ、入れれば優勝という3メートルのバーディパットは「勝利の女神」気まぐれのようにボール一つ分だけ右に外れた。
結果は、プレイオフ1ホール目で、長い10メートル級のバーディパットを残したトムズが入れることが叶わず、ガルシアが打った瞬間に入ったと確信したウィニング・パットを決めて2002年初優勝を飾った。

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