「ベスペイジ」論争のバーベック氏にインタビュー
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今年の「全米オープン」開催コース、ロングアイランド国立公園内の「ベスペイジ・ブラックコース」の設計士は過去65年間もの間、A.W.ティリングハストだとされてきたが、実際は自分の父、ジョーセフ・バーベックであると、息子のジョー・バーベック氏が主張し、全米中を騒がせている。
実際、1959年発行のロングアイランド国立公園史書には公園のデザイン兼建設担当にジョーセフ・バーベック氏の名前が記されており、ティリングハスト氏はコンサルタントとなっている。
実際どういういきさつがあったのか、張本人のジョー・バーベック氏に単独インタビューを行った。
Q.なぜいまになってこんな主張をされたのですか?
A.「全米オープン」の開催コースにベスペイジが選ばれ、大変光栄に思っていると同時に、マスコミにこのコースのことが取り上げられるたびに、ティリングハスト氏の名前ばかりが言われ、彼が称えられていることが耐えられなくなったのです。実際は父が設計し、建設した素晴らしいコースに対して、父以外の人間が賞賛されるというのは息子として耐えがたいことなのです。
Q.しかし、65年間設計はティリングハスト氏だとされてきました。実際に父上が担当したのなら、なぜ父上の名前がでてこないのですか?
A.実は、お恥ずかしい話なのですが、父が設計をした後、父は無名すぎて、コースへの集客を促せないと父が判断し、コンサルタントを務めていたティリングハスト氏の名前を代わりに載せることにしたのです。そのいきさつはティリングハスト氏もご存知なのです。
Q.しかしあなた以外の人は全員、設計士はティリングハストだとしています。<これを覆し、あなたの主張を証明する手立てはあるのですか?
A.それに関しては、残念ながら何もないのです。僕が生き証人だということと、今回のことを取り上げてくれて調べてくれたゴルフ・ダイジェスト誌の記者の記事だけです。彼の記事によれば、ティリングハストはあのコースのデザインを15時間でやったことになっているそうですが、そんなことは不可能です。父がデザインし、建設したコースを監修する立場なら15日間でも可能でしょうけど。それに、僕は幼い頃から父がコースを創り上げる様を見てきたのです。しかし僕の主張だけでは、身内なのでね。
Q.論争の「全米オープン」に観戦されますか?
A.いろいろ複雑な心境ではありますが、僕が見届けなければ父が悲しむでしょうから、観戦しに行きます。