第102回「全米オープン」3日目

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2日目を終えて、2位に3打差の5アンダーと「グランドスラム」に向けて躍進中のタイガーだが、3日目は本人曰く「スイングがしっくりこない」状態で辛抱のゴルフとなった。同じく辛抱のゴルフとなったのがフィル・ミケルソン。出だし、5ホールで3ボギー、1バーディ。一時は5オーバーで首位のタイガーから10打遅れ優勝争いから完全に脱落したかに思えた。一方、2日目に悪天候とギャラリーの野次に翻弄されスコアを崩したガルシア。2日目終了後の記者会見で「全米ゴルフ協会もそしてギャラリーもタイガーを贔屓しすぎていてフェアでない」といったタイガーを冒涜する発言をしてしまったガルシアだが、3日目スタート前に謝罪のメモをタイガーのロッカーに入れていたという。一晩寝て落ち着いたのか、さらにひどくなった野次の中、ガルシアは出だし1番をバーディスタート。ギャラリーに向かって気合の入った笑みを見せつけた。
試合が動き出したのはミケルソンの7番から。いままで泣かされていたパットが急に冴えだし、ミケルソンは7番から3連続バーディ。タイガーとの差を着々と埋め出した。一方のガルシアも8番で10メートル弱のバーディパットを沈め、イーブンに戻すチャージ。追っ手がチャージをかける中、タイガーはイライラのゴルフが続く。本人は後から「パットが悪かったのではなく、ショットが悪かったからバーディチャンスを作れなかった」と振り返るが、長めのバーディチャンスはすべて失い、パーセーブばかり。さらに11番ではついに今日2つ目のボギーを叩いてしまう。
そして14番パー3でガルシアが見せた!ほぼカップに30センチ以内につける見事なティーショットで観客からウェーブのご褒美。野次るギャラリーを吹き飛ばすようなスーパープレーで楽々バーディ。一方のミケルソンもバーディチャージが止まらない、13番15番でスコアを伸ばし、ついに一時の5オーバーからイーブンにまで戻した。タイガーは後続陣の足音が近づく中、13番で3パット。バーディチャンスをまたしてもいかせられない。
タイガーが伸び悩む中、追うガルシアとミケルソンが終盤に入ってもさらに巻き返しを図る。16番の2打目地点でガルシアがショットを中断。かなりの野次に疲れた様子のガルシアだったが、今日の彼は強い。野次などもろともせずグリーンをとらえると、長いバーディパットを沈める集中したプレー。17番ティーグラウンドにいるミケルソンに向けて満面の笑みで手を振り上げた。そのガルシアの後押しが利いたのか、ミケルソンは17番パー3でバーディ、ついにアンダーにまで駒を進めた。そしてこのガルシア、ミケルソンのナイスプレーから生じたギャラリーの大歓声はタイガーの耳にもちゃんと届いていた。
そのタイガーは15番、この日最初のバーディを決める。プレッシャーがかかると強いのがタイガーである。一方のミケルソンは最終ホールで残念ながらボギー、イーブンパーでフィニッシュ。ガルシアは最終ホールをパーで終え、1アンダー、単独の2位。最終日をタイガーと最終組で周ることになった。
そして、タイガーの上がり3ホール。最終日に向けて少しでもリードを広げたいタイガー。しかし興奮したギャラリーがガルシアでなくタイガーにまでもマナー違反。16番で2打目を打とうとしていたタイガーがトップスイングで中止。ギャラリーに向かって「いい加減にしろ」と怒りを見せた。このホールはパーとしたが、17番でバーディを奪ったタイガーは最終的に3日目を2ボギー、2バーディのパープレーで5アンダー。2位ガルシアに4打差の貯金を得て、最終日を迎える。
この日、タイガーがパープレーと伸び悩む中、ガルシアやミケルソン以外にもバーディチャージを見せた選手は多く、中でもニック・ファルドはこの3日間の最高スコア(66)をマーク。2オーバーの8位タイまで浮上した。

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