米国内は「0.830」に逆戻り
ゴルフ用具
2002年5月9日、USGA(米国ゴルフ協会)とR&A(The Royal&Ancient Golf Club of St.Andrews)がクラブヘッドの反発係数(COR)の制限値の統一化を正式に発表。
反発係数の最大数値は、これによりトーナメントプロ使用クラブには0.830、一般ゴルファーには0.860の制限が設けられ、ルール適用は2003年1月からとされていた。
しかし8月6日、米国内ではこの話が逆戻りする決定が下された。
USGAが発表した規定によると、5月の統一は白紙に戻し、今後アメリカ国内での反発係数(COR)の制限は0.830のままとするという発表が下された。
そしてアメリカ以外のR&A管轄下でのみ、2003年1月から2008年までの5年間は0.860が認められ、2008年からはR&Aでも0.830に制限されるということ。
またたとえR&A管轄下であっても「全英オープン」などは0.830に定め、欧州ツアーのトーナメントも随時これに移行していくだろうと発言している。
5月9日の5年間統一発表の以降、「今までは規制されていたがこれからは期待されるクラブだ」とERCⅡを賛美していたキャロウェイや、「USGAに任せていると1インチしか進まないが、テーラーメイドなら15ヤードより多く飛ぶ」などとうたっていたテーラーメイド&アディダスゴルフなどはかなりの痛手を負ったことになる。
USGAのデイビッド・フェイ氏は「これらの強い広告を出して大きなギャンブルに出た企業は賭けに負けたんだ」と発表。
テーラーメイド側のコメントは得られなかったが、キャロウェイのスポークスマン、ラリー・ドーマン氏は、「とても残念に思うが差ほど驚いてはいない。
USGAという団体は98年にR&Aと仲違いしてから、米国のゴルファーたちがより高反発なゴルフクラブを使用してゴルフを楽しむことに対してずっと批判的だった」とコメントしている。
タイトリストとコブラの親会社、アクシュネットのCEOからは「我々はルールに基づいてプレーするゴルフの精神そのものでこれからも商品開発をしていくつもりだ。
しかし大切な事はそのルールを決める団体が多くの意見を聞き入れてほしいということ。
たった2社の製品開発とその広告を弾圧するためかと思われるようなルール決めは行なってほしくない。
あくまでも今回の決定が様々なことを考慮して行なわれたと信じたい」と辛口。
またクラブメーカーとしては日の浅いナイキゴルフからは「やっとルールが定まって開発しやすくなった」という前向きなコメントが出ている。
次ぎの焦点は、今回の決定に対し、訴えを起こすメーカーがでるかどうか。
今のところどこのメーカーも大きな動きはないが、それぞれに「すべての可能性を示唆している」とコメントしている。