[マスターズ特集]第67回マスターズ終幕
マスターズ
最終日、首位に立っていたのはメジャーの優勝争いでは<常連>とは呼べないジェフ・マガート。
ロングヒッターが有利とされる「オーガスタ・ナショナル」で決して飛ばし屋ではない、マガートが第3ラウンドの66で首位にたった。
今季トップ20入りがたったの1度。
過去9回の「マスターズ」参戦でトップ10入りは1度きり。
そのマガートを追うのはいつもの面々。
今季すでに2勝のマイク・ウィアーが2打差、メジャー・チャンピオンのビジェイ・シンにデイビッド・トムズらが3打差。
そして2連続のディフェンディング・チャンピオン、タイガーと2年連続3位のフィル・ミケルソンは4打差だった。
そのミケルソンは2番でグリーンエッジ近くから30メートル近くのバーディパットをねじ込みガッツポーズ。
この神懸りのバーディで、ついにミケルソンのメジャー初優勝が訪れるのかと期待が高まった。
一方、結果的に選択ミスと評されてしまった3番でのティーショットでドライバー使用。
林に突っ込んでしまったタイガーはそこから左打ちでフェアウェイに戻すが、ダブルボギー。
前半を39で折り返した。
2位スタートしたマイク・ウィアーは2番パー5での2打目をピン横30センチにつけバーディ。
首位に1打差と迫る4アンダーに伸ばした。
首位スタートのジェフ・マガートには不運のトラブル。
3番でのバンカーショットでボールがバンカーのアゴにぶつかり、跳ね返ったため、自分にもあたってしまう2打罰。
この不運でトリプルを叩いてしまい、2アンダーにまで後退してしまう。
その頃、最終組より5組も前をいく、レン・マティスが静かにチャージをかけ始めた。
8番パー5のアプローチがそのままカップインでバーディ!3アンダーにまでスコアを伸ばし首位に1打差とした。
追われる首位の立場になったマイク・ウィアーだが、すぐさま6番パー3のティーショットをピン側1メートルにつけバーディで応戦した。
しかし後半ナインに入り、レン・マティスのチャージが大々的なものになってくる。
10番で50フィートのバーディパットを沈め、さらに13番のパー5でも残り224ヤードの2打目をピンから3メートル内に2オンさせた。
このイーグルパットを決めて、なんと6アンダーで一気に首位を奪った。
さらに15番16番で連続バーディを決めたマティス、8アンダーとし、ウィアーに3打差と<グリーンジャケット>に急ピッチで近づいた。
しかしその3分後、ウィアーが執念を見せる。
13番グリーンエッジからのバーディで2打差につめ、チャンスをつなぐ。
その間、マティスにトラブル。
優勝を意識してかティーショットミスで林に突っ込んでしまう。
一方のマイク・ウィアーは15番で残り90ヤードのアプローチをピン横30センチ弱につけバーディで7アンダー。
ついに1打差に詰め寄った。
レン・マティスは18番で林に入れたトラブルに見舞われながらも、なんとか3メートル弱のボギーパットを沈め、7アンダー。
ギリギリでチャンスをつなぐ。
ウィアーは16番、17番をパーとし、首位タイの7アンダーで迎えた18番。
果敢にバーディを狙ったが、反対に際どい3メートル弱のパーパットを残してしまう。
しかしこのパーパットを落ちついて沈め、マスターズは1990年以来のプレイオフに突入した。
10番から始まったサドンデスのプレイオフ。
両者ともほぼ同じ距離のフェアウェイど真ん中にティーショットを運び、若干距離が後ろだったレン・マティスから2打目となった。
その2打目、プレッシャーからかマティスは左にひっかけてしまい林の中。
グリーンへのラインが木で遮られる嫌な位置になってしまう。
致し方なくレイアップしたマティス。
グリーンのほぼエッジから果敢にカップを狙うが、結果はダブルボギー。
ウィアーには残り3メートルで2パットが許される状況。
パーパットはわずかにカップ左を通過しまうが、タップインのボギーでマイク・ウィアーが初のカナダ人、そして初のレフティとして「マスターズ」を制した。