マスターズ、晴天続きで予想される難コンディション

USPGAツアー


 マスターズウィークを迎えたオーガスタナショナルGCが、柔らかい春の陽射しに包まれている。ゴルフ観戦には最高の週間天気予報が出されているが、パトロンたちの高揚感とは裏腹に、好天に頭を抱えているのが出場選手たちだ。

 用具の進化にコースが対応しきれず、クラブは2年前の大会で前代未聞の大改造を実施。距離を約300ヤード伸ばし、オーガスタの魔女はいっそう気難し屋になった。ところが、この後2年に渡って悪天候が大会を襲い、選手たちはある意味救われた。

 大雨に見舞われた02年は、グリーンが柔らかくなってボールが止まり優勝したタイガー・ウッズ(米)のスコアは通算12アンダー。予想外の好スコアが飛び出した。

 また、昨年は更に悪天候が大会を襲い、初日のプレーがキャンセルされるほどの雨。当然、グリーンは柔らかくボールがグリーンで止まったのだが、同時にフェアウェイでランは出なくなり、ロングヒッター有利の予想が飛び交った。ところが、週末になってコースが乾き、通算7アンダーで飛距離のあまり出ないマイク・ウィアー(カナダ)とレン・マティース(米)のプレーオフと言う意外な結末を迎えた。

 しかし、今年は1週間通して晴天が予想されクラブ側が意図したコースの状態が保たれそうだ。その証拠に、すでに練習ラウンドをこなした選手の間からはこんな悲鳴がもれている。アーニー・エルス(南ア)は「改造後、乾いているコースはまだ経験していない。できればやりたくないね」。地元の飛ばし屋、チャールズ・ハウエルIII(米)も「グリーンはすでに十分乾燥している。これがもっと速くて硬くなったら…」と想像し、眉をひそめている。

 一方で、飛距離のない選手たちからは「こんな風にどんどん乾いていったら、俺たちみたいに飛ばない奴にもチャンスが出てくる」と歓迎の声も聞こえるが、それでもグリーンには戦々恐々なのが本音のようだ。

 選手たちの調子にお構いなしで襲い掛かる硬くて速いガラスのグリーン。いよいよ新生オーガスタが、その牙を剥く。

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