第34回ライダーカップ最終日[2]
第34回ライダーカップ最終日[2]
残るはあと6マッチ。
そのうち4マッチで勝たなければアメリカの優勝はない状況の中で、アメリカの希望をつないいだのがスコット・バープランク。
11番までですでに2UPとしていたバープランク。
打った瞬間に次のホールへ向けて歩き出したバープランク、ボールは当たり前のごとくカップに吸い込まれ3UP。
しかしバープランクの独走を食い止めについにウエストウッドが動いた。
14番で15メートルのパーパットをねじ込み、望みをつないだ。
しかしその直後バープランクもパーパットを入れ替えしこのホールは分け。
バープランクは「俺には大歓声はないのか?」といった態度。
気合充分な様子を見せつけた。
その後15番でウエストウッドが2DOWNに戻す健闘をみせたが結果は2&1でバープランク。
アメリカが10.5点にまで戻してきた。
しかしアメリカの起死回生を阻む大事件が起きた。
世界ランキングで言えば100位以上も違うフィリップ・プライスがなんと世界ナンバー2のミケルソン相手に大健闘。
7番、すでに1UPとなっていたプライスはスタンスの取りにくい場所からバーディチャンスにつけるスーパーアプローチ。
しかしミケルソンも1メートル弱のバーディパットを残すだけだったため、ここは分けだと誰もが思っていたが、ミケルソンの「悪夢」がまだ出てしまった。
このパットをミケルソンが外しなんと2DOWN。
さらに7番パー3でもグリーンを捉えられず、3メートルのパーパットを残してしまったミケルソン。
これも入れられず3DOWN。
まさかの展開にギャラリーからはどよめきが起きる。
その後もミケルソンには良いところがほとんどなく、勝負が決まった16番。
10メートル級のバーディパットをねじ込んだプライス。
キャリア最高のパットでミケルソンをシャットアウト。
この対決3&2でついに欧州は王手。
優勝まであと1ポイントにまで持ち込んだ。
その1点をかけて波にのったのがニコラス・ファース。
ファースは14番のバーディパットでエイジンガーに2UPとリードを奪いガッツポーズ。
続く15番でエイジンガーにバーディのチャンスが訪れたが、決められずもう後がない。
しかしキャプテン推薦のエイジンガー、どうしてもカーチス・ストランジの期待に応えたいと、16番で取り返しなんとか希望をつなぐ。
そして奇跡は18番で起きた。
このホールを勝たなければ、欧州の優勝が決まってしまうという場面。
なんとか分けに持ち込まなければならない状態の中、エイジンガーはフェアウェイからの2打目をなんとグリーンサイド・バンカーに入れてしまう。
一方のファースはグリーン奥の浅いラフ。
万事休すかと思われた。
しかしなんとエイジンガーが放ったバンカーショットがカップイン!亡き友人ペイン・スチュアートの力を借りたと語るエイジンガーが意地を見せた。
結果、ファースはバーデパットとなるグリーンエッジからのパットを決められず、このマッチ「分け」。
欧州の優勝にはあと0.5ポイント足りない形となった。
残り3マッチで点数は14対12。
残りすべてを取らなければアメリカに勝利はない。
そのアメリカはジム・フューリックがポール・マクギンリーに1UPで迎えた17番。
このホールをフューリックが勝てば勝負がついたのだが、バーディパットはわずかにカップを外れてしまう。
その直後、マクギンリーが3メートル半のバーディパットを決めてなんとオールスクエア。
勝負は18番。
フューリックは勝たなければアメリカが負けてしまうという場面。
そこでデジャブーのような出来事が起きた。
フェアウェイ真中からグリーンを狙ったフューリック。
エイジンガー同様なんとグリーンサイド・バンカーへ。
一方のマクギンリーもグリーン奥のラフに打ち込んでしまったが、こちらは比較的良いライ。
マクギンリーはピン側3メートルに寄せてパーセーブチャンス。
そしてフューリックのバンカーショットを見守った。
なんとこのショットもエイジンガーのようにグリーン上に落ちてからピンに向かって真っしぐら。
あわやエイジンガーのスーパーショットがリプレーされるのかと思ったが入らず。
こちらも1メートルのパーパットを残した。
そして運命の時。
すべてはマクギンリーのパーパットにかかった。
初日からパットの調子が良かったマクギンリー、みごとにこのプレッシャーのかかったパットを射止めて欧州連合選抜チームに優勝をもたらした。
残る2マッチ、ラブⅢ世vsピエール・フルケとタイガーvsパーネビックも最終ホールまで行われたが、どちらも「分け」。
結果、欧州が15.5点でアメリカに3点差をつけ念願のカップ奪還を果たした。