PGAツアー「ジェニュイティー・チャンピオンシップ」最終日

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3日目に(66)をマークし、2位以下に8打差の大きな貯金を得て最終日に首位でスタートしたアーニー・エルス。
普段の大会なら、彼の「逃げ切り」は確実視されていただろうが、その8打差にタイガー・ウッズがいるとなると、誰もこのままで終わるはずはないと期待してしまう。
そして思った通り、98年「ジョニー・ウォーカー・クラシック」を彷彿とさせる試合展開となった。
アーニー・エルスの1組前スタートとなったタイガーは、1番でバンカーショットをピタリとピンに絡ませバーディ。
そのままいきなり3連続バーディでエルスにプレッシャーをかける。
一方のエルスは1番でバーディスタートをきれたものの、続く2番でパットがカップを半周しつつも入らない、エルスのいう「蹄鉄パット」になってしまった。
この時点で8打差あったリードが半分の4打差。
エルスの脳裏に98年「ジョニー・ウォーカー・クラシック」が蘇ったことだろう。あの時も8打差で追う立場にあったタイガーが追いつき、プレイオフの末、エルスは優勝を逃している。
そしてタイガーの勢いは止まらない。
9番、10番でもバーディを奪い一気にエルスの2打差まで詰め寄る。一方のエルスは何をやってもうまく運ばない。
タイガーがバーディを決めた直後の10番でアプローチミス。バーディチャンスが一転して厳しいパーセーブになってしまった。
そんなエルスをよそに、タイガーは12番パー5を2オン、イーグルチャンズで飛び出す。
これはさすがに決まらずバーディで終わるがそれでもついに1打差。
エルスにはもう後がない。しかしエルスも意地を見せる。
同じ12番でやっとバーディを決め、「流れ」を変えに出る。
しかしタイガーがそう簡単に優勝を譲ってくれるはずがない。
15番でバンカーの淵からアプローチしたタイガーは嫌なパーセーブの距離を残してしまった。
しかし「気合い」の入った時のタイガーは神業の連発。
入った瞬間にガッツポーズの出るタイガー「執念のパット」を、同じ15番のティーグランドでエルスが苦笑いしながら見ていた。
その15番、エルスはわずかにバーディパットを外し、両者の戦いは残り3ホールで2打差となった。
その後、タイガーに16番でバーディチャンスが巡ってくるが、入らず。
続く17番でもパーとなったタイガーに残されたチャンスは18番でのバーディでなんとかプレイオフに望みをつなぐこと。
タイガーの2打目のアプローチはきれいな放物線を画きグリーンオン。
さすがタイガー最後まで手に汗握る「見せる」プレーのオンパレード!
しかしタイガーのバーディパットはわずかに外れ、ギャラリーから大きなため息...。
結果は2打差のままなんとか逃げ切ったアーニー・エルスのPGAツアー9勝目となった。

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