シニア・メジャー第一弾「カントリーワイド・トラディション」最終日
USPGAシニア
最終日首位のジョン・ジェイコブスを1打差で追うジム・ソープ、そして2打差にはボブ・ギルダーという構図だった。
運命の最終ホール、18番パー5。
この時点で首位のジョン・ジェイコブスの1打差に迫っていたソープとギルダーに大きなチャンス。
ジェイコブスがティーショットを大きくフックし、バンカーのアゴの部分にとまった。
最悪のライからまともなスタンスさえ取れないジェイコブスはパンチアウトするのがやっと。
なんとか打った2打目は反対側の深いラフ。
一方のジム・ソープはフェアウィエど真中からみごとなアプローチでピン横1メートルのバーディチャンス。
ラフからなんとか出したジェイコブスは、4打目、パーセーブを確実にするアプローチを出せなければ、プレイオフのチャンスもなくなる危機的状態。
しかしプレッシャーの中、ピンに3メートルとなんとかパーセーブのチャンスを作る。
ソープ同様、プレイオフをかけたバーディチャンスにつけていたギルダーはパットをわずかにはずして脱落。
ジェイコブスの敵がひとり減ったが、ソープのバーディはほぼ確実。
パーパットを沈められなければ優勝を譲り渡すことになるジェイコブス、執念のパートはカップに吸い込まれる。
メジャー大会に相応しい激戦はジェイコブスとソープのプレイオフに突入した。
そのプレイオフ1ホール目、ソープは再び見事なウェッジ捌きを披露して、ピン奥2.5メートルのバーディチャンスにつけた。
ジェイコブスの3打目はグリーンエッジからのピッチング。
こちらは2メートルにつけ、同じくバーディチャンス。
ソープが先にバーディパットを決めた段階で誰もがこのホール引き分けでプレイオフ2ホール目に突入するであろうと思っていた時、わずか2メートルのジェイコブスのバーディパットがカップに嫌われ、その瞬間、ジム・ソープの117試合ぶりの優勝。
それもメジャー初優勝という形で決まった。