PGAツアー「インターナショナル」激動の最終日

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通常のストロークプレーとは違う加算型のスコアシステムで行なわれる「インターナショナル」。
イーグルには5点、バーディには2点、パーは0点、ボギーは-1点、ダブルボギー以上は-3点というポイント制なだけに何が起きるか分からないと言われてはいたものの、今年の最終日は考えられるすべての劇的なショットが溢れていた。
その劇的な最終日の主役のひとり、リッチ・ビームは早めのスタート。
4番のティーグランドでは25点と中盤に位置していたビームはその4番からの連続4バーディで一気に33点。
12番でこの日7つ目のバーディを奪った時点では2位以下に10点差をつけるダントツリードの39点。
このまま楽勝かと思われた。
しかし雨による1時間15分の中断以降その流れが変わった。
10打差で出遅れていたスティーブ・ロウリーの14番。
池の浅瀬に入れてしまったロウリーはなんとすでに雨があがっているのにも関らずレインウェアを着なおし、片足を池に突っ込んでのショット。
これがみごとにグリーンをとらえ、さらにピンから3メートルのこのバーディパットを沈めてしまう。
ここからロウリーの神懸りな攻勢が始まる。
15番では残り132ヤードをピン奥に落としそこからのバックスピンでなんとカップインしてイーグル!残り3ホールで3点差にまで詰め寄った!
このスーパーショットの大歓声を聞かされてプレッシャーが倍増するリッチ・ビーム。
その17番でフェアウェイから完璧なグリーンオン。
なんと追いつかれれば突き放すとばかりに執念のイーグルで8点差にリードを広げた。
さらにロウリーが短いパーパットを外してしまい差はさらに9点に広がり、これでビームの勝利は確実だと誰もが確信した。
ロウリー以外は...。
そのロウリーの17番で信じられない奇跡が起きた。
残り204ヤードの2打目。
6番アイアンで放ったショットはなんとグリーン上で2回だけはねてそのままカップインのアルバトロス!いきなり8点獲得!残り1ホールで1点差に再び詰め寄ったのだ。
これにはビームもどうにもできない。
彼に残されていたのは18番でのパーパットのみ。
44点を獲得しつつも、笑顔でホールアウトできない披露困憊の顔。
あとはただロウリーの最終ホールを見届けるだけとなった。
そのロウリーは185ヤードからのアプローチはピンハイのカップから2メートル半に着地しバーディチャンス。
これを入れればロウリーの勝ち。
ありとあらゆる方角からラインを読んだ後、完璧なタッチで打ったバーディパットはわずかにカップ左に外れた。
この瞬間リッチ・ビームの顔にやっと満面の笑顔。
最後の最後に奇跡が起きなかったロウリーはその場でパターを投げ出し、座り込んでしまった。

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