「全米オープン」最終日
全米オープン
いわゆる典型的なスイングとは一味違ったフォームを持つジム・フューリック。
父、マイク・フューリック仕込みのこのフォームを多くが非難し、何度もスイングチェンジをするようアドバイスを受けたという。
しかし「父の日」の6月15日、息子ジムは父から教え込まれたそのスイングで最高の贈り物を父にあげることが叶った。
世界の期待を受けながらも最終日までパットの調子が戻らなかったタイガーは、最初の8ホールで、2バーディと最終日ラッシュが来るのか?と一時は期待させた。
しかし9番では1メートル内パーパットがカップに嫌われ、さらに返しのパットも入らないダブルボギーという始末。
フラストレーションが溜まりっぱなしのラウンドでタイガーの「全米オープン」は終わった。
3日目の上がり3ホールをボギーとしてしまい、大きく遅れをとったビジェイ・シンは2番で長い10メートル級のバーディパットをねじ込み、6アンダー、首位に4打差。
しかし続く3番パー4ではラフからレイアップした後の3打目をグリーンサイドバンカーに入れてしまい、ダブルボギー。
さらにビジェイの苦戦は続き、その後の9ホール中7つのボギーを叩いてしまう。
後続陣が次々と優勝争いから脱落していく中、最終組、フューリックと一緒に回る、スティーブン・リーニーは1番でボギーを叩くが、2番ですぐさま取り返し、3打差をキープ。
一方のフューリックは1番をパー、2番で長いパーセーブパットという場面を迎えるが今週月曜日から使うことを決めた新しいパターが冴え、カップイン。
4番でリーニーがバーディを奪い差を縮めに入るが、今週はやはりフューリックの番。
5番で際どいパーパットがまるでボールに意志があったようにカップに吸い込まれ本人も苦笑い。
さらに6番パー5では2オンから楽々のバーディで11アンダーにスコアを伸ばした。
リーニーもなんとかフューリックに遅れをとるまいと果敢にピンを攻め、6番でイーグルチャンス。
パットはわずかにショートしだが、バーディは獲得して8アンダー。
しかしリーニーはその後、7番と9番でボギーを叩いてしまい、なんと残りハーフという状況でフューリックに5打差という大きなリードを許してしまった。
バックナインに入り、フューリックは10番でティーショットを右の深いラフに入れてしまいボギー。
11番では残り172ヤードをピンから3メートルにつけるが、バーディならずパー。
その11番でリーニーは追い上げるチャンスを反対に1メートル弱のパーパットを外してボギーとしてしまう。
しかしフューリックも12番で残り189ヤードのアプローチでグリーンにショート。
下り傾斜に押してしまい、ボールは傾斜下まで転がり落ち、ボギーで9アンダーとなってしまう。
終盤のハイライトは13番。
アプローチをピン側2メートル半につけたフューリック。
そのフューリックのバーディチャンスを横目に見ながら、13メートル以上のパットを残したリーニーが意地を見せた。
なんと13メートル級のバーディパットを沈め、再び3打差へ。
一方のフューリックは2メートル半のバーディパットがカップに触れながらも入らず。
残り5ホールで両者の間はスタート時の3打差に戻った。
しかしやはり主役はフューリック、続く14番で完璧とも言えるアプローチでピン横1メートル弱につけ、バーディ。
この勢いにリーニーは健闘しつつも最後まで追いつくことはならず、結果、ジム・フューリックがキャリア初のメジャータイトルを獲得した。