~2008 フェデックスカップ~ V.シンが制覇!

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 2年目を迎えた米男子ツアーのフェデックスカップは、主役であるはずのタイガー・ウッズ(米)が前半戦でリタイア。世界ランクNo.1不在のまま、プレーオフシリーズに突入した。

 同シリーズ前半、圧倒的な強さを見せたのが45歳のビジェイ・シン(フィジー)だ。得意トーナメントである初戦のザ・バークレイズでは、セルヒオ・ガルシア(スペイン)とプレーオフで激突。実力者同士の直接対決らしく、1ホール目は共にバーディで決着がつかなかった。

 17番パー5の2ホール目、ティーショットで明暗が分かれた。左のラフに入れたガルシアに対し、シンは落ち着いてフェアウェイをキープ。右6メートルに2オンし余裕を見せた。カップに入りかけたガルシアの4打目のアプローチは残念ながら外れ、2パットでバーディのシンに軍配が上がった。

 第2戦のドイツ銀行選手権でも、シンは周囲が舌を巻くほどのプレーを披露した。首位のマイク・ウィアー(カナダ)と3打差で迎えた最終ラウンド、ロングパットを次々と沈め、8アンダー63を叩き出して逆転。長い間パッティングに苦しんでいたのがウソのようなゴルフで2週連続Vを果たした。

 第3戦BMW選手権でようやく、ヒーローが入れ替わった。26歳のカミロ・ビジェガス(コロンビア)がその人だ。初日に5アンダー65をマークするとそのまま突っ走った。最終ラウンドは後続に追いつかれそうになりながら、勝負どころでパットを決めて逃げ切り、ツアー初優勝に輝いた。

 勢いに乗ったビジェガスは最終戦ザ・ツアー選手権も先輩達を蹴散らした。最終日の上がり11ホールで6バーディの猛攻で、トップを突っ走ったガルシアをとらえプレーオフへ。1ホール目でパーセーブできなかったガルシアを下しプレーオフシリーズ連勝を飾った。

 優勝で大きな自信をつけたビジェガスが笑顔を見せたのとは対照的に、同シリーズ初戦、最終戦といずれもプレーオフ負けを喫したガルシアの悔しそうな表情が印象的だった。

 戦いが白熱する一方で、フェデックスカップはまだまだ問題も山積みだった。同シリーズ最初の2試合に続けて勝ったシンは3戦目で44位タイに終わった。最終戦が残っているにもかかわらず、賞金1,000万ドル(約9億1,000万円)の同カップ優勝をほぼ確実にしたこと。さらに、メジャー連勝のパドレイ・ハリントン(アイルランド)が、シリーズに入ってから不調で最終戦に残れなかったことなど、ツアーはそのあり方を考える必要が出てきた。

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