50回目、最後のマスターズを終えたA.パーマー
USPGAツアー
スタンディングオベーションが止まらない。1番のティーグランドに来た瞬間から、いや、練習場に姿を現したその時から、パトロンたちはアーノルド・パーマー(米)を見ると立ち上がり、熱狂的な拍手で迎えた。
これが18ホールずっと続く。マスターズ50回連続の出場で、優勝4回。誰よりもパトロンたちに愛され、また愛した男の最後の舞台を一目見ようと集まった人々の中を、終始あの茶目っ気たっぷりの笑顔でパーマーはプレーした。
最終18番では、フェアウェイの右側からドライバーでナイスショットしてバンカーの手前まで運んだが、そこまで行ってグリーンを取り囲むパトロンたちに最敬礼。バイザーを脱いで歓声に応えると、ぐるりと周囲を見回した。
50年間変わらぬ、パトロンたちの熱烈な応援。そのクライマックスがこのホールだった。最後のパットを沈めると、今度はグリーンジャケットを着たメンバーたちの握手攻めが待っていた。
鳴り止まぬスタンディングオベーション。最高の褒美を背中に、パーマーのマスターズが終わりを告げた。