P.ミケルソン、悲願のメジャーV!!

USPGAツアー


 ウィニングパットが決まった瞬間、フィル・ミケルソン(米)は万歳し、高く飛び上がって歓喜した。「オーマイガッド!!」。叫びながら、キャディーと抱き合うと、興奮したミケルソンを祝福するキャディーの涙が止まらない。ようやく手にした初めてのメジャータイトル。愛しそうにボールにキスし、その喜びを噛み締めた。

 第68回マスターズ・トーナメント最終日(現地時間11日、ジョージア州オーガスタ、オーガスタナショナルGC)は、バックナインに入ってミケルソンとアーニー・エルス(南ア)の激しい戦いとなった。3打差でスタートしたエルスが、イーグル2発で通算8アンダーにスコアを伸ばしてミケルソンを逆転。ミケルソンは苦しい戦いを強いられたが、16番のバーディでこれに追いつき、勝負は最終18番に持ち越された。

 6メートルの難しいバーディパット。この日、ミケルソンとエルスの間を行ったり来たりした移り気なオーガスタの魔女は、最後の最後でミケルソンに味方した。ボールがカップをクルリと半周して吸い込まれる。エルスに勝ち越す通算9アンダー。優勝だ。

 プロとしてこれまでメジャーに42試合出場し、何度も何度も優勝争いをしてきたミケルソン。だが、毎回勝てずその度に悔しい思いをしてきた。特にこのマスターズでは、3年連続3位。それだけに勝利を切望していた。

 未勝利だった昨年を経て、新しい気持ちで臨んだ今年はこれまでのようにアグレッシブ一辺倒ではなく、落ち着いて緩急を自在に使い分けながら戦った。死に物狂いで練習したパッティングは自信満々。ショートパットを外すとそこから崩れていたこれまでとは違い、次のホールでは立ち直る。そんなプレーで、この日も一度はエルスに味方しかけた魔女を、力づくで自分に引き戻した。

 勝利を支えたエイミー夫人と3人の子供たち。家族を何よりも大切にするミケルソンらしく、それぞれを抱き上げ、ほお擦りして喜びを分かち合う姿に、いつまでも拍手が鳴り止まなかった。

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