E.エルス、2イーグルの猛チャージも一歩及ばず

USPGAツアー


 つかみかけていた勝利が、手の間からスルリと逃げた。

 マスターズ最終日に2イーグルでチャージを見せたメジャー3勝のアーニー・エルス(南ア)。8番ロングで1.2メートルのイーグルを決め、通算5アンダーとフィル・ミケルソン(米)を逆転。単独首位に立ったあともオーガスタを攻め続け、13番ロングでも2つ目のイーグル。この時点でミケルソンとは3ストロークの差をつけ、圧倒的有利に立っていた。そして15番ロングでもバーディを奪い、通算8アンダー。このまま上がり3ホールをパーで切り抜け、最終組のミケルソンを待った。

 ジワジワと追い上げてくるミケルソン。16番のバーディで1打差にされた時、エルスは練習グリーンに向かった。パトロンたちのざわめきをよそに、プレーオフに備える。だが、ミケルソンのウィニングパットを讃える大喝采が聞こえると、パッティング練習を止め、静かに目を閉じた。

「フィルはやるべきことをやったんだ。16番でバーディを取り、18番でチャンスにしっかりつけてきた。それを沈めた瞬間をしっかりこの耳で聞き届けたよ」。全米オープン(94、97年)、全英オープン(2002年)に続き、キャリアグランドスラムへの3歩目の階段にかけた片足を、戻さなくてはならなかったエルス。ライバルの強さに脱帽した。

(c) 2026 Enetpulse Limited
(c) 2026 Kyodo News Digital Co., Ltd.

[AD]

ゴルフニュース一覧