S.シンク4年ぶりV! 9打差を大逆転
USPGAツアー
スチュワート・シンク(米)が9打差を逆転して、4年ぶりに勝利の美酒に酔った。
米男子ツアーのMCIヘリテイジ(サウスカロライナ州ヒルトンヘッドアイランド、ハーバータウンGL)は現地時間の18日、最終ラウンドを終了。この日、7アンダー64と大爆発したシンクが通算10アンダーとし、単独首位でスタートしながらスコアを落としたテッド・パーディー(米)に並びかけた。
最終ホール。これが入れば勝ち、というパーディーのバーディパットがカップの左淵を抜けた瞬間、結果はサドンデスのプレーオフにもつれ込むことに。18番から始まったプレーオフ1ホール目でパーディーが4.5メートルのバーディチャンスを外すと、その後は両者決め手に欠き、とうとう勝負は5ホール目(16番)に突入。日が西に傾き日没が近付く中、第2打でグリーン奥に外したパーディーに対して、シンクは3メートルのバーディチャンスにピタリ。そこでもパーディーは、微妙なパーパットを真ん中からねじ込み一縷の望みをつなぐが、ツアー2勝のシンクが土壇場でバーディパットを決めて勝負を決めた。
「ここ数年、無駄な時間を過ごしてしまったから、この勝利の味は格別」としみじみ語るシンク。4年前のこの大会で、アーニー・エルス(南ア)との5打差を引っくり返して優勝を飾ったものの、01年の全米オープンでわずか50センチのパットを外して優勝を逃した精神的ダメージから、一時は「クラブも満足に振れない状態」にまで落ち込んだ。しかもスランプのまっ只中でプレーせざるを得なかったライダー・カップでも、チームの足を引っ張り、「ゴルフをするのが怖い」ほどの重症に陥ったのだ。
しかし、苦しかったこの数年を払拭するような逆転勝利に、「今年は復調の兆しが見えていた。ずっと安定したプレーができていたから、いつかはチャンスがあると思っていた」と希望を捨てず地道な努力を続けてきた自分を褒めた。
一方、ネイションワイドツアーから昇格したばかりで優勝争いを演じたパーディーも、随所に光るプレーを見せ最後までギャラリーを湧かせてくれた。「この敗戦が次の勝利につながるだろう」と言う彼の今後に期待したい。
なおマスターズ2位の雪辱を期したエルスは、通算8アンダーでカール・ペターソン(スウェーデン)、パトリック・シーハン(米)と並び3位タイ。連覇を狙ったデービス・ラブIII(米)は、通算1アンダー32位タイに終わっている。