第84回「全米プロ選手権」最終日<後半ハーフ>

全米プロ


レナードが脱落し、代わりにリッチ・ビームが首位、そのビームをタイガーが追うという形で折り返したバックナイン。
11番パー5の時点でビームはタイガーに1打差の8アンダー。
そのビーム、打ったボールに「行け!」と叫び残り271ヤードを3番ウッドで2オン。
これがピン横2メートルのイーグルチャンスとなり、沈めて10アンダー。
ビームのスーパープレーの大歓声直後、タイガーは13番でなんと3パットのボギー。
試合終了後「自分の直感を無視してしまった罰だ」と語ったパットミスを犯してしまう。
さらにビームは波に乗る。
13番パー3、210ヤードを6番アイアンでピン側2メートル、さらにバーディを追加して11アンダーとする。
一方のタイガーは痛いボギーの後の14番。
2番アイアンで打ったティーショットは打った直後にしかめっ面。
アイアンを放り投げる苛立ちを見せたショットは入れててはならない深いラフ。
ビームがチャージをかける中まさかの連続ボギーで6打差と出遅れてしまう。
しかしここで失速しないところがさすが世界ナンバー1。
14番でのボギーの後タイガーはキャディのスティーブに「残りの4ホールすべてでバーディを奪えばまだチャンスはある」と語ったという。
さらにタイガーが15番からのバーディラッシュを始める前にビームが14番でボギー、2人の間は1打差に縮まり5打となった。
そしてタイガーは17番まで3連続バーディ、ギャラリーはもしやタイガーがついにビームを捕らえるのではと期待にした。
しかし運を味方につけたのはビームだった。
同組みのレナードがグリーン手前のハザードに入れてしまった16番。
物怖じしないビームは残り147ヤードの2打目を果敢にグリーンを攻める。
これがかろうじてハザードを逃れグリーンの端にオン。
2パットのパーでも難を逃れられるビームだったが、さすが今回メジャー1のパット率。
このピンまで15メートルのパットを沈めてなんとバーディ、タイガーのバーディチャージを虚しくさせる11アンダーにスコアを伸ばす。
タイガーはみごと18番もバーディを決める上がり4ホール連続バーディでその実力を見せ付けるが万事休す。
2打差のリードをもらったリッチ・ビームは18番を難なくグリーンオン。
大観衆が待ちうける中、ジャスティン・レナードにこの雰囲気を楽しめと背中を押されグリーンへ。
最後は30センチのボギーパットを沈めて、優勝。
2週間前の「インターナショナル」の優勝でさえ信じられないとか、「全米プロ選手権」中の記者会見でも自分が勝てるとは思っていないからプレッシャーがない、と語っていたビーム。
ほん数年前までプロゴルファーの道を諦め、携帯電話とステレオのセールスマンをしていたビーム。
そんな苦労人でありながら庶民的でユーモアセンスたっぷりのリッチ・ビームらしくウィニングパットを決めた瞬間はグリーン上で喜びのダンスを披露し満面の笑みを世界中にアピールした。

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