丸山、残った! 3打差4位タイ

USPGAツアー


 サバイバルレースの様相を呈した3日目、丸山茂樹が崩れながらも優勝戦線に踏み止まった。

 米男子ツアー今季メジャー第2戦の第104回全米オープン(ニューヨーク州サザンプトン、シネコック・ヒルズGC)は現地時間の19日、第3ラウンドを終了。風が吹き、グリーンがカチカチに乾いたこの日、あまりの難コンディションに選手たちの表情は、苦痛に歪み続けた。

 そんな中、首位タイでスタートした丸山も牙を剥いたシネコックの魔物に翻弄され、早くも2番ホールの第2打をグリーンオーバーさせてボギー先行。直後の4番できっちり寄せてバーディを奪うも、中盤からボギーがかさみズルズルと後退した。ようやく16番パー5でセカンドをラフに入れながら見事なアプローチでこの日2つ目のバーディを奪ったが、悪夢は18番で訪れた。

 このホール、丸山はティーショットを右ラフに入れると、カット気味にピン右を狙ったセカンドショットでクラブがラフに食われ、左手前のバンカーへ打ち込むピンチ。しかしそこはバンカーの名手だけにうまく寄せたがパーパットが入らず。続くボギーパットもオーバーさせこのホール3オン3パットのダブルボギーを叩いてしまった。

 結局この日4つスコアを落とし、首位に3打差の通算2アンダー4位タイに後退。「グリーンはもう、真っ直ぐ転がる気がしなかった。カップ回りが足跡だらけで…」と珍しく愚痴をこぼした。風が強くなり、グリーンが荒らされた後にプレーしなければならない最終組の苦悩がにじみ出たコメントだったが、これもまた優勝争いを演じている者のさだめ。そこを乗り切ってこそ、優勝への道が開けて来るというものだ。幸い上位のスコアは伸びていない。もちろん丸山にも優勝のチャンスは残されている。

 丸山に替わりこの日トップに立ったのは、3年前の本大会チャンピオン、レティーフ・グーセン(南ア)。ポーカーフェースで着々とスコアを伸ばし、通算5アンダーで単独首位をゲット。最終日は2打差の2位タイに浮上した同郷の親友、アーニー・エルス(南ア)との願ってもないペアリングが待っている。

 グーセンと一緒に最終組を回ることになったそのエルスだが、「今日、グーセンがどうやってアンダーパー(1アンダー69)を出したのか不思議。難易度が1から10まであるとしたら、今日は『11』の難しさ」とため息をつくほど、この日のコンディションに手を焼いた。エルスと同じ2位タイでフィニッシュしたフィル・ミケルソン(米)も7番パー3でダブルボギーを叩くなどスコアを3つ落としたのだから、ピンポジションも含めどれほどこのコースが難しいかがわかるだろう。

 それだけに現時点での2打差、3打差はあってないようなもの。まだまだ丸山にも日本人男子初メジャー奪取の可能性は残されている。初日、2日目がタイガー・ウッズ(米)、3日目がミケルソンと、いずれも大ギャラリーに囲まれてのプレーだったが、最終日は後ろから3組目でティム・クラーク(南ア)との目立たない組み合わせ。気楽にプレーできる分、最終日はマルちゃんの猛チャージを期待したいところだ。

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