D.トムズ、涙の復活優勝!! 宮瀬大健闘9位

USPGAツアー


 2001年全米プロ選手権王者、デビッド・トムズ(米)が、苦しい日々から抜け出して連覇を飾った。

 米ツアー、フェデックス・セントジュード・クラシック最終日(現地時間30日、テネシー州メンフィス、TPCサウスウィンド)、2位に7打の大差をつけて臨んだトムズは、強風の難コンディションにスコアを2つ落としたものの、それでも通算16アンダー。2位のボブ・エステス(米)に6打差をつけて、昨年の同大会以来1年ぶりに勝利の美酒に酔いしれた。

 こらえきれずに両目から涙があふれる。「ここまで本当にタフな道のりだった。説明できないくらいに…」。優勝が決まった直後に、トムズはそう言ったきり絶句。それほど長い1年だった。

 以前から爆弾を抱えていた左手首が徐々に悪化。しかし、ゴルファーの生命ともいえる箇所だけに、手術については迷い続けていた。けれども、昨年12月にこれを断行。骨片を取り除いたが、その後のプレーは決して思わしいものではなかった。

 11試合に出場して6試合で予選落ち。抜群の安定感が持ち味のトムズとは思えないプレーを繰り返し、あがき続けていた。

 この日も、前半は2バーディ、1ボギーで切り抜けたものの、折り返してから14番までに3ボギーと崩れそうな気配すらあった。しかし、通算9勝のベテランは「今日のコンディションは誰にとってもスコアを伸ばすにはタフだろう。ここにしがみついて、パーを取っていけば大丈夫」と、自らに言い聞かせる。

 結局トムズの読みどおり、他がスコアを伸ばしきれずに逃げ切って復活の10勝目。苦しみの中で、ようやくつかんだ優勝だけに、喜びはひとしおだった。

 一方、ルーキーの宮瀬博文も風の中で踏ん張った。前半2つのボギーを叩いたが、その後粘ってパーを積み重ね通算7アンダー。HPクラシックの50位タイを大きく更新する自己ベストの9位タイで初のトップ10入りを果たすと共に、2週後のビュイック・クラシックの出場権を手に入れた。

「後半はパーオンが1つしかないのによく粘ったと思います。スコアは(この日)2オーバーですが、ある意味納得している」と満足気にコメント。「アメリカでやっていけるかな、とちょっと不安になっているんですが」と言いつつも、確かな手応えに目を細めていた。

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